
「Google Antigravity」って聞いたことありますか?実は、この言葉には全く異なる2つの意味があるんです。一つは昔からある遊び心満載のイースターエッグ、もう一つは2025年に登場した最先端のAI開発ツール。
「え、同じ名前で全然違うもの?」「結局どっちが話題なの?」
そう思った方も多いはず。僕も最初調べたときは混乱しました。でも、実はどちらもGoogleの"反重力"哲学を体現した面白いプロダクトなんです。
今回は、懐かしの遊べるGoogle検索から、開発者の働き方を変える最新AIツールまで、5000文字たっぷり解説していきます。この記事を読めば、「Google Antigravity」の全貌が完璧に理解できますよ。
Google Antigravityって何?実は2つの"反重力"が存在する

「Google Antigravity」で検索すると、2つの全く異なる情報が出てきて混乱しませんか?実はこの名前、時代を超えて2つの異なるプロダクトを指しているんです。
1. オリジナル:遊べるイースターエッグ(Google Gravity)
一つ目は、2009年にMr. Doobという開発者が作った「Google Gravity(グーグル・グラビティ)」。これは、Googleの検索ページに重力をかけて、すべての要素が画面下に落ちてくる遊び心満載のWebページです。
検索バーやボタン、ロゴまで、すべてがバラバラになって落下。マウスでドラッグして投げ飛ばしたり、積み上げたりできる、まさにデジタルの遊び場です。
2. 最新版:AI開発ツール(Google Antigravity IDE)
もう一つは、2025年11月にGoogleが発表した最先端のAI統合開発環境(IDE)。こちらは遊びではなく、開発者の仕事を根底から変える本格的なツールです。
AIエージェントが自律的にコーディングし、開発者は自然言語で指示を出すだけ。「反重力」という名前には、「重力(従来の開発の重さ)から解放される」という意味が込められています。
この記事では、両方のGoogle Antigravityを詳しく紹介していきます。まずは、懐かしの遊べるイースターエッグから見ていきましょう。
【懐かしの遊び】Google Gravity:重力に従う検索ページ

Google Gravityとは?画面が崩壊する楽しいイースターエッグ
Google Gravityは、2009年にMr. Doobが作成したGoogleのパロディサイトです。アクセスすると、一見普通のGoogle検索ページが表示されますが、数秒後に画面上のすべての要素(検索バー、ボタン、ロゴなど)が重力に従って画面下に崩れ落ちるんです。
何ができるの?
- 検索バーやボタンをマウスでドラッグして投げ飛ばせる
- 物理演算に従ってリアルに跳ね返る
- 実際に検索もできる(検索結果も物理演算で落ちてくる)
- ひたすら遊べる
これ、当時めちゃくちゃ話題になったんですよ。「Googleって遊び心があるな」って、企業のイメージアップにも繋がりました。
今でも遊べる!elgooGでGoogle Gravityを体験する方法
実は、オリジナル版は2014年にGoogle Web Search APIが廃止されて、一部機能が使えなくなりました。でも大丈夫!elgooG(エルグーグ)というサイトが、完全に復元したバージョンを公開しています。
アクセス方法:
- ブラウザで「elgoog.im/gravity/」にアクセス
- ページが読み込まれたら、自動的に要素が落下し始める
- マウスで好きなだけ遊べる
elgooGとは?
elgooGは、Googleの廃止されたイースターエッグを復元・保存しているファンサイトです。「elgooG」はGoogleを逆さまにしたスペル。Google Gravity以外にも、たくさんの隠れ機能を楽しめます。
他にもこんなイースターエッグが:
- Google Underwater(水中版):検索ページが海の中に
- Google Mirror(鏡版):すべてが左右反転
- Google Sphere(球体版):要素がくるくる回る
- Google Terminal(ターミナル版):昔のコマンドライン風
どれも無料で遊べるので、暇つぶしに最適です。スマホでも動くので、友達に見せると「これ何!?」って驚かれますよ。
なぜ「Antigravity(反重力)」なの?
実は、オリジナルは「Google Gravity(重力)」という名前でした。じゃあなぜ「Antigravity(反重力)」と呼ばれることもあるのか?
実はPythonのイースターエッグに import antigravity というコマンドがあって、実行すると面白いWebコミックが開くんです。このPythonの隠し機能と、Google Gravityが混同されて「Google Antigravity」と呼ばれるようになったと言われています。
ややこしいですよね(笑)。でも、どちらも「遊び心」という共通点があります。
【2026年最新】Google Antigravity IDE:AIが開発を変える

さて、ここからが本題。遊びのイースターエッグとは全く異なる、本気のAI開発ツールとしてのGoogle Antigravityを紹介します。
Google Antigravity IDEとは?AIエージェントが開発する時代
2025年11月19日、Googleが発表したのが「Google Antigravity」という統合開発環境(IDE)。これは、AIエージェントが主役となって開発を進める、全く新しいコンセプトのツールです。
従来の開発ツール(VS Code、GitHub Copilot等):
- 開発者がコードを書く
- AIが補完や提案をしてくれる
- あくまで「人間が主、AIが従」
Google Antigravity:
- AIエージェントが主導で開発
- 開発者は自然言語で指示を出すだけ
- AIが計画を立て、コーディング、テストまで実行
- 開発者は「AIチームを率いるアーキテクト」の役割
つまり、開発者の役割が「コードを書く人」から「AIを指揮する人」へと変わるわけです。これ、めちゃくちゃ革命的ですよね。
AIが自律的にコーディングする「エージェントファースト」

Google Antigravityの核心は「エージェントファースト」という思想です。
実際の開発の流れ:
-
開発者が要望を自然言語で伝える 「ヘアサロンの顧客管理アプリを作って」
-
AIが実装計画書を自動生成 必要な機能、データベース設計、画面構成などを提案
-
開発者が計画を承認 「この設計でOK」「ここだけ変更して」
-
AIが自律的に実装
- ファイル構造の作成
- コーディング
- 必要なパッケージのインストール
- ブラウザでの動作確認
- 開発者が最終確認 動作をチェックして、必要なら修正指示
従来なら数時間〜数日かかる作業が、数分〜数十分で完了します。しかもAIが作業内容を記録しているので、「何をやったか」が完全に可視化されます。
2026年の新機能「Agent Skills」が革命的

2026年に入って、さらにヤバい機能が追加されました。それが「Agent Skills(エージェント・スキル)」。
Agent Skillsとは?
AIエージェントに、チーム独自の知識やルールを「スキル」として教え込める機能です。
具体例:
- 「社内APIの使い方」をスキルとして登録
- 「コードレビューのチェックポイント」をスキルとして登録
- 「デプロイ手順」をスキルとして登録
一度スキルを登録すれば、AIは自動的にそのルールに従って作業してくれます。つまり、ベテランエンジニアの暗黙知をAIに継承できるわけです。
従来の問題:
- 新人教育に時間がかかる
- 属人化したノウハウが共有されない
- 毎回同じことを説明しないといけない
Agent Skillsで解決:
- AIがチームのルールを完全に記憶
- 新人もAIを使えば、ベテラン級の品質で開発できる
- ノウハウが組織の資産として蓄積される
これ、企業にとってめちゃくちゃ価値が高いです。開発プロセスの標準化と、知識の民主化が同時に実現できるんですから。
Google Antigravity IDEの主な機能:何ができるの?
1. Agent Manager:複数のAIを指揮するミッションコントロール
Agent Manager(エージェント・マネージャー)は、複数のAIエージェントを同時に管理できる中央制御パネルです。
できること:
- 複数のプロジェクトで異なるAIを同時に動かせる
- AIの作業進捗をリアルタイムで確認
- タスクごとに最適なAIモデル(Gemini、Claude等)を選択
- 並行作業でプロジェクトを爆速で進められる
例えば、「フロントエンドの実装」と「バックエンドのAPI開発」を別々のAIに同時に指示して、並行して進めるイメージです。
2. Editor View:タブ補完+自然言語コマンド
エディタ画面では、従来のコード補完に加えて、自然言語でコマンドを出せるのが特徴です。
使い方の例:
- 「ログインフォームのReactコンポーネントを作って」
- 「このバグを修正して」
- 「データベースのマイグレーションファイルを生成して」
VS Codeのような操作感で、AIに指示を出すだけ。コードを一行ずつ書く必要がありません。
3. Cross-Surface Agents:エディタ、ターミナル、ブラウザを横断制御
Cross-Surface Agentsは、AIがエディタだけでなく、ターミナルやブラウザも自動操作してくれる機能です。
具体例:
- コードを書いた後、自動でターミナルでビルド実行
- ブラウザを立ち上げて、動作確認
- エラーが出たら、自動でデバッグ
開発者は画面を切り替える必要すらなく、すべてAIが自動でやってくれます。まさに「手離し運転」みたいな感覚です。
4. Artifacts(成果物):AIの作業を可視化
AIが何をやったのか、ちゃんと確認できないと怖いですよね。Artifacts(アーティファクツ)機能は、AIの作業内容を可視化してくれます。
表示される情報:
- 生成されたファイル一覧
- コードの変更箇所
- 実行したテスト結果
- エラーや警告
AIが勝手に進めても、すべての作業履歴が残るので、レビューしやすいんです。
5. 複数のAIモデルに対応
Google Antigravityは、複数のAIモデルを使い分けられます。
対応モデル:
- Gemini 3 Pro(Google製、最新モデル)
- Claude 3.5(Anthropic製)
- GPT-4(OpenAI製)
タスクの種類や好みに応じて、最適なAIを選べるのが強みです。
実際の活用例:どんなシーンで使える?

活用例1:プロトタイプを爆速で作りたい
シーン: スタートアップで新しいアイデアを素早く形にしたい
従来の方法:
- 設計書を作る(1日)
- フロントエンドを実装(3日)
- バックエンドを実装(3日)
- テスト(1日)
- 合計:約1週間
Antigravityを使った方法:
- AIに「ECサイトのMVPを作って」と指示
- AIが設計書を自動生成(5分)
- AIが実装(30分〜1時間)
- 動作確認と微調整(1〜2時間)
- 合計:半日以内
これ、マジで革命的です。アイデアをすぐに形にできるので、仮説検証のスピードが爆上がりします。
活用例2:新人エンジニアの育成
シーン: 新人エンジニアにプロジェクトを任せたいけど、サポートが必要
Agent Skillsを活用:
- 「コードレビューの観点」をスキルとして登録
- 「社内のコーディング規約」をスキルとして登録
- 新人はAIと一緒に開発
すると、新人が書いたコードをAIが自動でレビュー。社内ルールに沿った高品質なコードが完成します。ベテランエンジニアの負担が激減するわけです。
活用例3:複雑なバグの修正
シーン: 古いコードベースで原因不明のバグが発生
Antigravityを使った方法:
- AIに「このエラーログを解析して、原因を特定して」と指示
- AIがコード全体を分析
- バグの原因を特定し、修正案を提示
- 開発者が承認すれば、AIが自動で修正
デバッグ時間が圧倒的に短縮されます。特に、誰も触りたがらないレガシーコードの修正に威力を発揮します。
導入方法:今すぐ始められる?

無料で使える!パブリックプレビュー版
2026年2月現在、Google Antigravityは無料のパブリックプレビューとして提供されています。誰でもダウンロードして試せます。
インストール手順:
-
公式サイトにアクセス https://antigravity.google/
-
ダウンロード macOS、Windows、Linux版が用意されています
-
インストール ダウンロードしたファイルを実行
-
Googleアカウントでログイン
-
プロジェクトフォルダを開く 開発したいプロジェクトのフォルダを選択
- AIに指示を出す 自然言語で「〇〇を作って」と指示するだけ
所要時間:約10分
VS Codeから設定をインポート可能
すでにVS Codeを使っている方は、設定を簡単にインポートできます。
インポートできるもの:
- キーボードショートカット
- テーマ
- ファイル設定
インポートできないもの:
- 拡張機能(手動で再インストールが必要)
VS Codeの操作に慣れている方なら、すぐに使いこなせます。
今後のエンタープライズ版も予定
現在は無料版のみですが、今後エンタープライズ版もリリース予定です。
エンタープライズ版の特徴(予想):
- チーム全体でAgent Skillsを共有
- セキュリティ強化
- 優先サポート
- オンプレミス対応
大企業での導入を考えている方は、今のうちに無料版で試しておくといいかもしれません。
使う前に知っておくべき注意点

Google Antigravityは革新的なツールですが、万能ではありません。辛口に現実を見ていきましょう。
1. AIは完璧ではない:レビューは必須
AIが生成したコードは、必ず人間がレビューする必要があります。
起こりうる問題:
- セキュリティホールが含まれる可能性
- 非効率なコードが生成されることも
- ビジネスロジックの誤解
AIに丸投げするのではなく、アーキテクトとしての目線でチェックすることが重要です。
2. 複雑なコードベースには向かない
Antigravityが得意なのは、新規開発やシンプルなプロジェクトです。
苦手なシーン:
- 数十万行の巨大なレガシーコード
- 複雑なビジネスロジックが絡む既存システムの改修
- 高度なパフォーマンスチューニングが必要な部分
既存の大規模システムの保守には、まだ向いていません。従来の開発手法やGitHub Copilot等の補助ツールの方が現実的です。
3. 学習コストは意外と高い
「自然言語で指示するだけ」と聞くと簡単そうですが、AIに的確な指示を出すスキルが必要です。
新しく必要なスキル:
- AIに伝わる指示の出し方
- 生成された計画書の評価能力
- 複数のAIモデルの特性理解
- Agent Skillsの設計能力
従来のプログラミングとは異なるスキルセットが求められます。チーム全体で学習する時間が必要です。
4. まだプレビュー版:不安定な部分も
2026年2月現在、まだパブリックプレビュー版です。
起こりうる問題:
- 予期しないエラーが発生
- 機能がアップデートで変更される可能性
- ドキュメントが不足している部分も
本番環境で使うには、もう少し安定するまで待った方が安全かもしれません。まずは個人プロジェクトや社内ツールで試すのがおすすめです。
まとめ:2つのGoogle Antigravityを使いこなそう
ここまで、2つの「Google Antigravity」を紹介してきました。最後にポイントをまとめます。
遊びのGoogle Gravity(イースターエッグ)
- 2009年に登場した、Googleのパロディサイト
- 検索ページが重力で崩壊する遊び心満載の体験
- elgooG(elgoog.im)で今でも遊べる
- 暇つぶしや友達に見せると盛り上がる
→ 純粋に楽しむためのエンターテイメント
本気のGoogle Antigravity(AI開発ツール)
- 2025年11月に発表された最新のAI IDE
- AIエージェントが自律的に開発を進める
- 開発者は「AIチームを率いるアーキテクト」の役割に
- Agent Skills機能で、チームのノウハウをAIに継承可能
- 無料のパブリックプレビュー版が利用可能
→ 開発者の働き方を変える本格的なツール
どっちを使うべき?
ちょっと息抜きしたい、友達に面白いものを見せたい: → 遊びのGoogle Gravity(elgooG)
開発効率を劇的に上げたい、プロトタイプを爆速で作りたい: → AI開発ツールのGoogle Antigravity
僕の正直な感想
遊びのGoogle Gravityは、今でもたまに開いて遊んでます(笑)。シンプルだけど、物理演算が気持ちいいんですよね。
そしてAI開発ツールの方は、正直「これ、マジで開発の常識が変わるな」って実感してます。特にAgent Skills機能は、チームの知識を資産化できるという点で、めちゃくちゃ価値が高い。
ただし、現時点ではまだプレビュー版なので、本番環境で使うのは時期尚早かな、という印象です。個人プロジェクトや社内ツールで試しながら、正式版のリリースを待つのがベストだと思います。
次のアクション
興味を持った方は、ぜひ実際に試してみてください。
-
遊びのGoogle Gravityを体験 → elgoog.im/gravity/
-
AI開発ツールを試してみる → antigravity.google
- 他のGoogleイースターエッグも探索 → elgoog.im
どちらのGoogle Antigravityも、Googleの「技術を楽しむ」という哲学が詰まっています。遊び心と本気の開発、両方を体験してみてくださいね。
ではまた次の記事で!
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