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Webサイトの速度は本当に早ければ良いのか?

Googleの順位位置づけアルゴリズムにページの読み込み速度を取り入れるアナウンスがあってから、Webサイトの読み込み速度は早いほうがいいという意識がWeb業界全体に流れています。

何故表示速度が遅いと駄目なのか

確かに自分がインターネットで調べ物をしている時、サイトの表示が遅いとストレスを感じますし、遅すぎると表示を待ちきれずにサイトから離脱もします。

調べ物をしている時は早く知りたいという気持ちが大きいので、答えがすぐにでてきそうにないと感じると次のアクションを起こすのが人間で、その判断速度は大体3秒までと言われています。

この心理をもとに離脱する人が増えるということは、そこに例えどんな有益な情報が掲載されていたとしても、読まれなければ意味がないコンテンツとなってしまうので、そうならないために表示速度を早くするというのが業界の流れであり、ただ早ければいいのではなく、有益なコンテンツでありつつ表示も早いサイトを目指しましょうというのが正しい施策になります。

表示速度が早いことで与える不信感

上記とは全く逆説です。どういう事が想像できるでしょうか。

例えばアニメーションなどは表示が早すぎると何が起こっているのか分からないのであえて処理を遅らせることで視覚的にユーザーの目線を奪ったり、インタラクティブに楽しませるといった使われ方をします。

しかしアニメーションの場合ではそこまで極端な不信感を与えるという想像はつきませんね。

不信感というのは、人間が行動した場合に意図した処理が正常に行われたか?という部分に発生する感情になるので、上記のような一方的に与えられる物事に対してはさほど感じません。

しかし、一方入力フォームでデータを送信する等の、自分の行動とそれに対する結果を伴うような双方向のやり取りについては、正しい処理が行われたという安心感を得られない場合、不信感を抱きます。

匿名で送信するアンケートであれば、送信完了メッセージの表示が早すぎても「送信が早いな」程度の認識かも知れません。しかし、送信するデータが取引先や就職先に送るフォームだったらどうでしょうか?

他にも、銀行やカード会社とのやり取りのような個人の資産に関する通信の場合であればどうでしょうか?

人間は自身に関わるものであればあるほど慎重になり、送信から完了アラートまでが早すぎると実際にデータが相手のサーバーに届いたのか?本当に正常な処理が行われたのか?といった不信感を抱きます。

何故なら、インターネットではない場合これらのような書類やデータのやり取りは取扱いが慎重に行われるため、どうしても時間がかかります。その体験があるため重要なデータに対して時間がかかるという先入観が働くために抱いてしまう感情の部分があるからです。

そうなると、例え一瞬で処理を行ってユーザーの画面に対して即座に完了メッセージが出せるとしても、それは逆効果で不信感を与えてしまう結果になってしまいます。

そのため、そうならないようわざと処理を遅らせてアラートを表示させる(処理完了からアラート表示までの遅延)ことで、不信感を与えないという事も必要なシーンは必ずでてきます。

早いべきか、遅いべきかのような判断基準をどう捉えるのか

ひとつの固定概念に囚われてしまうと、他の懸念点に中々気づけなくなってしまい、逆転の発想に対して気づきにくくなります。

こういったものに気づくためには、カスタマーとなるユーザーの普段の生活部分に目を向けなければ中々発想として出づらく、また、プロジェクトメンバーが自分たちのタスクに追われてしまうと、思考を別の観点へ移すことも難しくなってしまいます。

そうならないためにも、PDCAサイクルを回す中で気づく事やユーザー調査といったフィードバックはプロジェクトチームの中でデータ化するだけでなく、それを用いて議論する場が必要ですし、その議論も

  • 何のための議論なのか
  • 誰のための議論なのか

という意識の再確認と

  • どのユーザーのどのタイミングを改善するためのことなのか

という意識のすり合わせの上で行うことが必要不可欠です。

その上で、本当にその施策で間違いないのかをチームメンバーで議論しながら決める事が重要で、それを正しくジャッジできる存在が必要なことも忘れてはなりません。

  • 取り決めを行ったから実施する
  • 上司の好み似合わせて施策する
  • クライアントの要望だから施策する

といった基準で行うとほとんどのことが失敗してしまいます。そうならないように自分たちが何のためにプロジェクトを進行しているのか。何のためーのチームなのか。を全員がしっかりと認識しないといけませんね。

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