ネットビジネスを行う上で必要不可欠な集客。リスティングやアフィリエイト、SEOと言った様々な手法がある中、更に検索サイトへの登録やポータルサイトの出稿と言った「露出するべき媒体」がますます増え、集客のための運用がすごく大変な物になって来ているように感じます。
多様化する集客スタイル
冒頭で述べた通り集客を行うために露出する媒体が非常に多く、それらを運用して行くことそのものが困難なケースが増えています。サイト運営の体勢が少数になりがちなネットショップではよりその傾向になり易く、「とりあえず集客のために外部サイトを利用している。」といったケースは少なくありません。
それだとこれから先の集客を考えるとどうしても限界点が見えてしまいます。
そうならない為にも、これからますます増える集客チャンネルに対してどう立ち向かって行くかを存分に考えていく必要があります。
具体的にどうして行くのか?
多くのチャンネルへ商品情報を掲載するには、自社サイトの商品情報をしっかりと構造化し、流用できるようにしておく必要があります。そうする事で商品の情報に変更があった場合でも、即座にデータを取り出して各チャンネルに最新情報を公開出来ます。逆にこれが出来ていなければ、各チャンネルへの修正作業コストが大きくかかってしまいます。
他のチャンネルに露出するということは分かりやすく言えばチラシを撒くという事と同じです。
例えばあなたがチラシを見て商品を買いに行ったのに、実際の商品は値段やサイズ違うものだった!なんて事になったら凄く残念ですよね。
それと同じで、ユーザーにそういったガッカリする印象を与えない為にも、自社のサイトで情報に更新があった場合、確実に且つスピーディーに他のチャンネルも情報を更新しておくことは非常に重要な事になります。
SEOの観点から見た場合でも情報の鮮度は高く評価される傾向にあるので、常に更新している状態にしておくことは様々な観点からもメリットが多いです。
商品情報そのものが広告に。商品情報の構造化:DFO
検索ユーザーの事を考えた場合ですが、Googleショッピングやリスト広告と言った検索結果にダイレクトに出てくるタイプの集客手段においては、商品そのものが広告になっている物が多く見受けられます。
これは何も今に始まったことじゃなく、アフィリエイトなんかはこれらに該当しますよね。新しいチャンネルが商品情報そのものを集客手段にしていく流れになっているのが分かります。ユーザーにとっても広告の先に何が掲載されているか予測しやすいのも嬉しいですし、Googleショッピングなんかでは商品を画像で比較出来るので、運営者はより分かりやすいイメージを登録しておくことが重要なポイントになってきます。
こうなってくると自社のサイトにまずどれだけの情報をしっかり構築し管理できているかが今後集客を考える上で重要なポイントになってきます。他の競合サイトがどこも情報を外部のサイトに露出して集客を図っているのに、自社のサイトがそれを出来ていないと潜在的なユーザーは他のサイトにどんどん取られ、自社の集客がより難しくなってきます。
しかし、しっかりと情報を構造化したものを自社サイトで持っておけば、複数のチャンネルへの露出はやり易くなりますし運用コストも下がってきます。特にGoogleの検索エンジンは情報の更新頻度も把握していると言われていますので、露出している情報が古ければクロールしても不要な情報と捉えられてしまい上位への露出が難しくなってきます。常に最新の情報で露出していくのはもはや当たり前の事であり、それを露出しているサイトでも考えていくことは最低限行なっておくべきことになります。
このように商品情報を構造化し、商品情報を様々な集客チャンネルに登録・更新出来るように最適化することをDFO(Data Fees Optomization)といい、集客を拡大化するマーケティング手法として注目されています。株式会社アイレップやコマースリンク株式会社といった企業ではすでにgoolgeショッピングに対応したDFOサービスを展開していたりと、多様性において広がりが見える一方でそれらに対応したサービスも次々に出てきています。
Googleショッピング
上記までに何回か出てきたGoogleショッピング。少しづつ注目されて居ますが、消費者の方はまだまだ利用されてない感じですね。ですがメリットを考えるとサイト運営者としては無視は出来ないなという印象を受けています。例えばユーザーが財布を探している場面で、色、形、ブランドといったものがすでに決まっているとします。そこから値段であったり、レビューであったりと言った参考にしたい角度から商品を探す際には他のサイトへ複数訪問するよりも、なるべく多くの情報が見れるサイトや、比較サイトのほうが利用頻度は高くなります。
それがAmazonや楽天、YAHOOショッピングといったショッピングモールであったり、価格comやショッピングサーチといった比較サイトになっていたのですが、これらのサイトの持った機能がGoogleやYahooの検索といった媒体から直接比較出来れば、ユーザーはそちらから探したほうが早いという認識になった時点でそちらを利用するようになります。当然現在利用しているサービスよりも利便性を高く感じた時でなければなりませんが、少なくともそうなった場合には現状のままで太刀打ちしていくのが困難になります。
これまで楽天市場の中だけで勝負していたものが突然Google経由で他のショップにユーザーを取られてしまうショップも増えるでしょうし、その逆も言えます。Googleショッピングはそんな可能性を秘めているのではないかな?と個人的に感じています。
まとめ
色々書きましたけど、これから先の集客を考えると、サイト上の商品情報はしっかり最適化しておくことが重要だということです。そうしておけば様々な媒体に対してスピーディに露出させることができますし、情報の新鮮さも上げることができます。
構造化することが大事なので、カテゴリー分けをどうするかということも考える必要がありますし、マイクロデータと呼ばれるmeta情報も持っておいたほうが良いでしょう。特に商品レビューを持たすことが出来るのであれば、Googleの検索エンジンはそれを露出もしてくれるので、レビューを参考にするユーザーに対して訴求していくことができます。Googleショッピングにもレビューを表示する機能が備わっているので、ここは抑えておきたいポイントです。
露出するだけで大きなコストがかかるWebの集客なので、なるべく自動化出来るところは自動化しておいてユーザーを集めることに専念したいですね。
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