好きです、丸明オールド!
オールドタイプのフォントであるこのフォント、カタカナを見たときに一目惚れしました。特に「ル」なんですが、可愛すぎてずっと見てられますよね!
形が特徴的なフォントで、明朝体であるにもかかわらずエレメントに丸を用いることで柔らかな印象を与えてくれます。丸ゴシックというカテゴリがありますが、これは丸明朝というカテゴリになります。
ひらがなやカタカナが特に印象的で、毛筆の動きが強調された文字は非常に躍動感があります。ここに僕は凄く惹かれました!
書いてても伝わらないですよね!見てください、これが丸明オールドです!
長文だとこんな感じです
縦書き
横書きでも縦書きでも見やすくて読みやすいです。オールドタイプの縦書き文章は、昔の書籍を読んでいるような感覚になるので、個人的に懐かしさがあって好きです。
文字が人に与える印象はすごく大事で、読みやすさや見やすさもありますが、そこに温かみを与えたり懐かしさを与える時にも何を選ぶのか?という選択基準になりますね。フォントのことを考えてるだけで凄く楽しめます。
尚、丸明オールドは
丸明オールド(まるみんおーるど)はTVCFや広告、雑誌、WEB等で話題のフォントです。2001年にリリースしました。存在感のある息の長いフォントです。7種のかなのシリーズがある丸明朝体は、日本の明朝体といえる独創的なものです。
とされていて、おそらく皆さんもどこかで見かけたことがあると思います。
パブロは「焼きたてチーズタルト専門店」の部分、東京カンパネラは丸明オールドをベースに作られたロゴになっていて可愛いです。
書体的にはガーリー、和風に合うと感じています。
オールド体について
丸明オールドのルーツは砧書体制作所のサイトにこう書かれています。
昔、1990年前後、神田の古本市で夏目漱石の「吾輩ハ猫デアル」の初版本の覆刻版と出会いました。 じつは、ここに使われている活字の仮名は「丸明オールド」の仮名のルーツ、築地体や秀英体なのです。 活字がメッセージの道具として大きな役割を担っていた時代です。
丸明オールドの仮名のルーツは築地体や秀英体と書かれていて、印象としては
とくにかなには毛筆の運びを強く感じました。このことが新鮮に映りました。 印字面の四角いスペースにとらわれない形がのびのびとした流れに、そして伝統ある毛筆形は飽きのこない安心感となっています。 反面、文章に組まれたときには漢字とかなの字間がばらついて見えます。
と書かれています。
ゴシック体とも明朝体とも違った、少し遊び心のあるこのフォントはオールド体という書体にになります。
オールド体はレトロでモダンな書体で、丸明オールドはそのオールド体が与える印象に加え、やさしさや可愛らしさをもたらしてくれます。
フォント作者の 片岡 朗 さん
デジタルステーというサイトで、作者である片岡朗さんへのインタビューが掲載されています。
デジタルが主流となるよりも昔、枚数が必要とされないものはレタリングを使って手書きで書かれていました。そこからデザイン会社、代理店を経てフリーランスになられたとのことで、そこから丸明朝体の作成が行われています。
文字数は数千文字、かかった年月は5年という膨大な文字数と年月は、フォントをインストールすれば気軽に使える普段の環境では中々見えてこない歴史と苦労があります。
特に最初の頃は1人で作られていたとのことで、その作業の大変さは容易に想像できます。
もし、途中で作ることを辞めていればこのフォントを見ることは当然なかったわけですし、丸明朝体という言葉が生まれてこなかった可能性もあります。
フォントは高いという印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、こうやってひとつでもフォントの歴史や生まれた背景を知ると、割りと考え方が変わるのではないか?と思います。
確かに決して安いものではありませんが、自分が選択して導入するフォントは、安くない分色々と知ってその世界に浸かったほうが楽しくもなります。
この記事を読まれた方も、是非ご自身の好きなフォントのことをブログに書いてみてください。そしてそのために調べてみてください。凄く楽しいですよ。
LOVEFONT に関して
フォントの愛を語りませんか?
皆さんのブログ記事で、自分のそのフォントへの愛を語り尽くしてみませんか?特に欧文フォントのweb上の情報は圧倒的に英語が多く、webcre8は読めてません…。好きなフォントなのになんでそのフォントが出来たか、とかはサッパリ、そんなの悲しいですよね。この機会に調べてみるのも良いでしょう。そしてwebcre8は、それらの記事を並べて、にやにやするつもりですw
もちろんデザイナに限らず、見ていて美しいといった思い入れを持っているならそれも良いと思います。
お約束はタイトルに#LOVEFONTのハッシュタグをつけてもらえればOK。
どう書いたらいいかわからない方は、とりあえず当記事に見出しを合わせてもらえればよいかと思います。もちろん飛ばしたい項目は飛ばしても構いませんし、書きたい項目があれば追加して頂いて構いません。勿論和文、欧文、有料、無料も問いませんのでなぜそのフォントなのか、あなたの感じる魅力をゴリゴリ表現してみてください☆
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