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WordPressプラグイン「wp-nologin-redirect」を作りました

こんにちは、YAT(@yat8823jp)です。WordPressのプラグイン「wp-nologin-redirect」を、ちあきちゃん(@mellowchanter)と作ったのでご紹介。

  1. 1.wp-nologin-redirectとは
  2. 2.配布に関して
  3. 3.ライセンスについて
  4. 4.そのライセンスを選んだ理由
  5. 5.WordPressコミュニティ
  6. 6.参考文献等

1.wp-nologin-redirectとは

WordPressで作成したサイトがまだ公開前の時、「他の人にはまだ見せたくないけど、お客さんや関係者には見てもらう必要がある」という時に使えるのがこのプラグインです。

機能は凄くシンプルで、サイトにログインすればコンテンツを見ることが出来ますが、ログインしていなければ、ログイン画面へリダイレクトされます。

いわば、Basic認証のような事が簡単にできるプラグインです。(※ただし、あくまで見れなくなるのはWordPressのコンテンツで、画像やJSなどはURLを知っていれば見られてしまいます。)

使い方も簡単で、WordPressにプラグインをインストールし、有効化するだけでOK。サイト公開までは有効にしておき、サイトが公開されればプラグインを無効化、削除等を行うことで、通常の運用を開始できます。

2.配布に関して

プラグインの配布は公式ディレクトリで行っています。

WordPress › wp-nologin-redirect « WordPress Plugins

また、ソースはgithubでも公開しています。

github:wp-nologin-redirect

3.ライセンスについて

ライセンスはGPLです。

GPLは以下4つの自由を保証するライセンスです

  1. 1.いかなる目的に対してもプログラムを実行する自由
  2. 2.プログラムの動作を調べ、それを改変することの自由
  3. 3.複製物の再頒布を行う自由
  4. 4.プログラムを改良し、改良を公衆にリリースする自由

それぞれをもう少しわかりやすく、具体的に解説しますね。

いかなる目的に対してもプログラムを実行する自由

GPLが採用されたプログラムは、利用されるサイトやアプリケーションが、どういった目的であっても、開発者はそれを制限することは出来ません。

たとえこのプラグインがアダルトサイトや公的秩序を乱すサイトで利用されているとしても、開発者はプラグインの使用を止めることは出来ませんし、それを止めるかのような旨を、公共の場に記述することも出来ません。

プログラムの動作を調べ、それを改変することの自由

開発されたプログラムは、どんな人でもソースを閲覧することができ、改変されることも認めなければなりません。そうすることで、プログラムはより良いものとなり、一層広く使われるようになります。もし、これが制限されてしまうと、プログラムにエラーが発生し、利用できなくなった場合(例えばWordPress本体のアップデートの影響やバグなど)、開発者にしかデバッグが出来ない事になります。

これでは、オープンソースであり、フリーソフトウェアであるメリットを損なってしまいます。誰もがソースを調べ、改変できるということは、利用時に困っている人がいたとしても、すぐにそれを解決できるという強みがあります。

複製物の再頒布を行う自由

例えばこのプラグインを良いと思った第三者が、公式ディレクトリやgithub、また、本記事をシェアする方法ではなく、自身のサイトにプログラムを設置し、公開したとしても、僕達にはそれを止める権利がありません。

さらに、第三者が売価を設定し、新たに販売を始めたとしても、それを止める権利もありません。

逆に、このプラグインがもともと有償のプラグインであったとしても、第三者が無償で公開し、再頒布したとしても、それを止める権利も当然ありません。

プログラムを改良し、改良を公衆にリリースする自由

上記に加えて、プラグインを改良し、さらに優れたプラグインとして公開することについても、僕達にはそれを止める権利がありません。

4.そのライセンスを選んだ理由

本プラグインはGPLになっていますが、何故そのライセンスを選んだのか?と言うと、実は選んだ理由というのはありません。

なぜなら、GPLの派生物はGPLでなければならないと定められていて、それに則っているからです。
日本OSS推進フォーラム:II-2-1. ライセンスの伝搬性参照

派生物とは、ソースコードの改変物だけを指すのではなく、ソフトウェアをリンクしたり、また、ソフトウェアに依存する成果物のことをいいます。
WordPressのプラグインはWordPressというソフトウェアに依存する成果物にあたるので、これに該当します。

ですので、WordPressのプラグインを開発する!と決めた時から、そのライセンスが何になるか?というのは既に決まっているのです。

WordPressはこれをもとに、多くの人がソースを調べ、改変し、進化するとともに、開発者やユーザーが増えてきました。

僕たちはそうやって広まってきたWordPressを、昔よりももっと便利に扱い、こうやって今も使い続けています。

僕たちはその背景にある、思想にしたがって進化させてきてくれた先人たちにたいし、感謝を忘れることはありません。そこに敬意を払い、同じくして、思想を引き継ぎ継承しています。

5.WordPressコミュニティ

僕個人としては、WordPressに対して、感謝をしてるのが、このブログの存在です。

僕はこのブログを通じて、ほんとに沢山の人と出会い、色々なことを体験してきました。

大げさなことじゃなく、僕がブログを立ち上げた時、WordPressを選択していなければ、今の僕は無いと思っています。
それぐらい、僕にとって大きな影響を与えてくれたソフトウェアです。

最初はほんと単純な理由で、「今ブログを自分で一から作るなら何がいいか?」を調べた時に知ったのがWordPressでした。

無料で且つ自由に使え、さらにそれに関する情報が非常に多かったのでWordPressを使おうと思いました。

僕はそれを使いってブログを立ち上げ、Web制作に関することを沢山記事にして公開し、多くの人から多数のコメントやアドバイス、意見を頂きました。

そんな中、「2012年の1.7にWordBench大阪の一回目(過去に存在はしていたのですが、活動が止まっていたため、改めて1回めとなりました)をやるから来て!」と、りえさんに声をかけてもらったのがきっかけで、WordPressコミュニティであるWordBenchに参加させてもらい、今ではモデレーターと言う立場で在籍しています。

WordBenchは、地域のWordPressコミュニティで、WordPressに関する勉強会や、セミナー、開発、貢献といったことを行っています。

僕が今回WordPressのプラグインを開発することになったのも、GPLに関して知識を得たのも、すべてこのコミュニティのお陰で出来たことです。

最初はほんとに何も知りませんでした。フリーソフトのフリーが自由を尊重するという意味の自由であるということも……。

WordPressコミュニティは、一方的に知識や技術を得ることが出来る場ではなく、これらのことを、メンバーの方々と議論したり、また、技術を使って一緒に開発したり、WordPressに貢献したりといったことが出来る場です。

何かを得るためにからの参加は、もちろん歓迎することですし良い事です。ですが、どうせならもう一歩踏み出して、より深く知る、より楽しむ事を意識して参加すると、ほんとに様々な知識得ることができ、たくさんのことを体験することができます。自分からっていうのがすごく大事。

僕は、WordPressが好きですし、WordPressのコミュニティが大好きです。
楽しいだけじゃないですけど、それでもここに在籍してホントたくさんのことを経験してこれたことに対して感謝しているし、出来る限りのことをコミュニティに返していきたいと思っています。

プラグイン紹介の記事で、紹介以外がものすごく長くなりましたが、今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。

一番伝えたいことを最後に書きますが、手を動かすって、何より楽しいです。ほんとに。

しかも、仲間と一緒にやるってほんとワクワクします。自分以外の知識や考え方も得ることができるし、自分自身ものすごく成長できます。
まだ参加したこと無くて、WordPressコミュニティが気になってる人がいたら、是非参加して欲しいって思います。

楽しめること、一緒に考えませんか?

6.参考文献等

今回ライセンスのことについて深く書きましたが、GPLだからといって著作権を放棄はしていません。
著作権とライセンスは別のものなんですが、ここがごっちゃになって考えてしまうケースもあるので、過去に作ったスライドも合わせて読んでいただくと幸いです。
WordPressと著作権とライセンスと

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